009 フィギュアカスタムへの道 SU-METAL風

001 ポリパテヘッド 3月。14年度の有給休暇をまとめて使って連休に。せっかくだから何か作ろう、と始めたのがひさびさのフィギュア作り。前回のベビメタ「ドール」はソフビ特有の扱い難さに苦戦しました。あとアニメっぽくて気味が悪い(笑)って言われたのも気になってたので。そこで今回は使い慣れたポリパテで、いわゆる「リアル系」のアクションフィギュア制作にトライ。 ボディーは市販の関節可動素体を使うので、サイズは1/6で。さっそくヘッドの制作を始めます。まずはポリパテで大まかなボリュームを見ながらサイズを決めていきます。この段階で細かい事を気にし過ぎると先に進まないので、どんどん行きます!
002 2ピースヘッド アクションフィギュアなので、動くポーズに髪の毛が馴染むようにドールヘアーを使おうと思ってます。また型取りや複製のし易さも考えてヘッドパーツは2ピースにしました。目の部分は裏側からドールアイを入れて視線を動かせる構造にしてみましょう♪額に角が出ているのは、あの特徴的な前髪を上下のパーツで挟んで固定する為です。表情や全体のバランスを確認しながらチマチマと盛り削りを繰り返すこと数日。この時期スゲー天気が良かったのでマウンテンバイクで山に登ったり20kmのトレッキングに出掛けたり、フィギュアが全然進みません!
003 顔型どり このディーバの魅力的な形の耳を造形したあたりで集中力も落ちてきたので、仕上げもソコソコに複製の為の型どりを始めてしまいます。あ、少々「イケメン」過ぎてチト怖い表情になってしまったので、口元を少し修正してみました♪まぁ、このあと複製品でも修正出来るのでとりあえず先に進みます。いつもの様にパーツを粘土に埋めてブロックで型枠を組んでいきます。コレにシリコン流すんですが、絵的につまんないので写真は省略。シリコン型にウレタン樹脂を流す時に、型の中の空気が上に抜けて出るような角度でパーツを埋めます。
004 顔複製 表と裏のシリコン型ができたら試しにウレタン樹脂を流して様子をみてみます。今回使ったシリコンは以前「キツネハンド」を複製した時の残り(って2年前じゃんっ!)をダメもとで使ったので流動性が悪く気泡が残ってしまいました。コレが複製品の表面に若干影響してますが改修作業はこの先も続けるので、問題はないか。肌色に着色した樹脂の複製品に、鉛筆であのカッコいい「イケメン眉毛」を描いて雰囲気をチェックしてみます。イメージはクイーン度MAXな「2015 SSA」バージョンなんですが、もうちょい和やかな感じの方がイイか?まぁ、後で笑顔バージョンも作れる(!?)から今回は予定通り「イケメン」仕様で進めましょう♪
005 髪モールド 続いて頭部のパーツも複製します。髪の毛はドールヘアーを使いますが毛の隙間から見えてしまう表面には髪の毛のモールドを彫刻しておきます。このパーツ全体を黒く塗ればドールヘアーの量を少な目に調整しても地肌が見えてしまう事がありません。このパーツは表面を覆うドールヘアーの分だけ小さめに作っておきます。フィギュア完成後に目の向きを内側から動かす必要があるので、このパーツは着脱式にします。頭の下からネジで固定して何度でも外せる形状にしました。
006 目玉ビーズ 途中で失敗した時に複製し直すのは面倒なので幾つかのスペアを用意して同時に進めます。サーフェイサーで表面を整えたら塗装の下地になる「ベースホワイト」を吹いておきます。表面がツルツル過ぎると(また)アニメフィギュアみたいになってしまうので、濃度を調整したサーフェイサーをブラシで吹いてわざと荒らしてみました(ちょっとやり過ぎたか?)。とりあえずこれで塗装の下準備は完了ですが、ココで裏から取り付ける「目玉」のチェックをしておきます。この目玉には手芸用品店で買った250円の真珠風ネックレスをバラして使います。ビーズの直径が5mmの物を選びました。

007 眼球 このビーズの糸を通す為の穴を舜着パテで塞ぎ、全体を白く塗装してから瞳を入れます。黒目の直径や色合いの加減がよく分からないのでサイズや色を微妙に変えた物を3組作ってみました。コレを顔のパーツに裏から当てて、雰囲気が一番イイものを選びます。う~ん、ちょっと透明感が足りない気もしますが・・・。コレを裏から固定する為のパーツを作っていきます

008 眼球2 この「目玉」はエポキシパテを使って固定します。パテが眼球に喰い付いてしまわないように離型処理してから盛り付けます。今回は硬化後も柔軟性が残るセメダインの「プラ用」エポキシパテを試してみました。硬化後にヘッドパーツから外して簡単に整形しておきます。
009 基本塗装 下準備が出来たところでいよいよ色付けを始めます。塗料は使い慣れたクレオスのプラモデル用ラッカーを使います。肌色はクリヤー系のレッド、イエロー、オレンジを調色したものをエアーブラシで薄く重ねていきます。陰影を意識しながら濃くなり過ぎないようにするのがポイント。だいたい出来たらつや消しクリヤーを吹いてテカりを抑えます。乾燥後、筆を使ってタミヤのエナメル塗料で細部にも色を入れてみます。
010 3ビュー さらに、粉末にしたパステルで目元や頬に調子を付けていきます。これも部分的に濃くなり過ぎないようにするのがコツ。で、ひとまず塗装は完了。う~ん。なんか色々と気になるところがありますが、とりあえずこのまま進めます。一応コレはプロトタイプという位置付けで作っているので、一旦完成させてから問題点を改修してバージョンアップしていきましょう。
011 髪パーツ 次に髪の部分を作ります。いつもの黒い接着剤、「エックス」♪でドールヘアーを接着していきます。パーツの裏から縁に沿ってぐるっと一周隙間なく並べていきます。ドールヘアーの量が多いとまとめ難くなるのは分かっているので出来るだけ少な目に。接着出来たらコレをポニーテールにしてドール用の輪ゴムで縛っておきます。前髪部分は別に作った物をこのパーツの額部分に接着します。
012 固定ビス 上下のヘッドパーツに開けておいた固定用のネジ穴に2mmのキャップビスを入れます。髪パーツを合わせて押さえ、慎重にねじ込んで固定します。ドライバーの先端がネジから外れてパーツを傷付けることが無い様に六角レンチとキャップビスの組み合わせにしました。
013 SUヘッドb「可動式目玉ユニット」を取り付け、上下パーツを固定。ひとまず完成した「プロトタイプ」です。特徴的な眉毛が見えないと雰囲気が出ないので前髪は多めに梳いてみました。が、ちょっとラフな感じになりすぎたか?あとポニテの位置が後ろ過ぎるのも気になるし頭部パーツも小さく削り過ぎたか。肝心の顔の造形にも気になるところがいくつもあるので追々改修していきましょう。
014 SUヘッド ここで「可動式目玉ユニット」の効果を確認してみます。まだボディーがなくてヘッドだけなのがちょっとアレなんですが・・・。ヘッドの下からネジを緩めて頭部を外し、ビーズに取り付けた真鍮線を動かして視線を変えてみます。
015 SUヘッド改修版 ヘッド制作と並行して、ボディーと衣装の製作も始めるつもりだったんですが。プロトタイプヘッドの出来がイマイチなので作業を中断したところでワールドツアー、メトロック、ドラゴンフォースに幕張! で。フィギュアどころじゃなかった(笑)ので作業は止まったままでした。ここへ来てようやく一段落した♪ので作業再開。ただ。ヘッドを改修しないと、どーも先に進む気分にならないので作り直します。前回の原型にパテを盛ったり削ったりしてイメージに近づけていきます。顔全体の輪郭や口元を修正しました。頭部のパーツもサイズや形状を修正、どちらも再び複製して彩色と「目玉」の加工を済ませたところです。・・・う~ん、さらに修正の必要がありそうですがとりあえず先に進めましょう。
016 SUヘッドVr2-3全体の様子を確認したいので、彩色の仕上げもソコソコに頭部パーツを合わせてみます。前髪と触覚はとりあえず仮付けなのでちょっと雑♪です。頭部パーツに接着したドールヘアーをポニーテールにまとめるのも仮止めなので輪ゴム(!)なのはご容赦下さい。前回のドール版の目がミョーに大きくて「キモい」と言われた反動で今回は逆に小さすぎたか?他にもまだまだ修正したいところがありますが、ここでヘッドは一旦終わりにしてボディーとコスチュームの制作を始めます。ところで、Zeppツアーの「THE ONE」先行抽選が1公演分だけしか出来ない事を知ってテンションだだ下がり♪なので、次の更新はいつになるやら・・・。
017 衣装生地

Zepp先行、もちろん!ハズれた(笑)ので更新DEATH!WEB会員限定版のロンドンBDボックスを買ったものの、開封するタイミングを逃し続けていたら開けるのもったいなくなって。でもライブ動画は見たいので幕張の物販で同じDVDを購入。それをやっと見る事が出来ました。が。Disc2、ブリクストンが全編プツプツ途切れる不良品?マジかよ!なんかガッカリしすぎて脱力・・・。まずい、また1日をムダにしそうだったので気分転換にフィギュアの衣装の制作を(やっと♪)開始。まず最近のSU-METALの写真を集めて大きくプリント、コレを見ながら構成や手順の作戦を立てておきます。布地はユザワヤとオカダヤで揃えておいたのでこの中から選びます。前回同様「雰囲気」重視♪でスタート

018 トップス

赤いスカートはまた地味に苦労するのが分かっていたのでトップスの黒ベストから始めます。今回使用するHOTSTUFFのフィギュア素体に合わせて型紙を作って生地を裁断していきます。コレを作っていてある事に気が付きました。このベスト、フィギュアの肩から腰のクビレに合わせたサイズで作りましたが、実物写真より少々上下に長くなってしまいました。って事は、SU-METALの上半身の比率がフィギュアよりも短い?!そう言えばお三方が座ってインタビューを受ける場面では、すうさんとゆいもあの身長差が立ってる時の比率より少ない(!)かも?すうさん、どんだけスタイルいいんだ?

背景が汚くてアレなんですが、ここまでの状態で衣装をフィギュアに着けてヘッドも載せてみました。ヘッドも含めてまだ全然途中なんですがバランスと「雰囲気」を確認しておきましょう。衣装のサイズやヘッドの大きさは良さそう?DEATH!(可動式の目の向きがテキトーで視線が定まっていませんが・・・)。このHOTSTUFFのシリコン製フル可動ボディー、ワタシは1/6サイズのボディーでは形状・構造、品質ともにベストだと思ってます。が、ヘッドを載せて実物大に換算すると身長175cm(!)にもなってしまいます。でかっ!あと形状が少々セクシー過ぎるので今回は上半身のボリュームを落とす加工をしておきました。相変わらず輪ゴム・・・。 まだまだいくよ♪

020 リストバンドd

このところのあまりの暑さで細かい作業なんてやる気になれず、ずっと放置していましたが。チマチマと作っていたリストバンドが完成したので、とりあえず写真撮ってみました。このリストバンド、SSAから実戦配備された2015年型装備です。戦国の鎖帷子(くさりかたびら)を連想させるフォルムはまさに合戦(かっせん)用って感じでワタシ的には過去一番のデザインです。コレもマジックテープで装着出来るようにしてみました。HOTSTUFFのボディーは指先までワイヤーが入っているのでこんな風に手に表情を付ける事さえ出来てしまいます!SU-METALは左手にマイクを持つので普段は見れない両手クロスのキツネサインだってできるんDEATH!(ついにアタマの輪ゴムが外れました♪)

SU-METALとデロリアン♪

sub2
去年3月にフィギュアの制作を始めた時、1か月で完成させてエイプリルフールの日にお披露目しようと思ってました。まぁ全然間に合わなくてあっさりと諦める事になるんですが。このフィギュアは未完成で終わりかな?と思っていた今年2月のある日。ヲタ仲間の友人が、「例のデロリアン、月末に発送されるみたいッス♪」って。そう、この彼。一昨年HOTTOYSから発表されたバックトゥーザフューチャー版の1/6デロリアン(7万円!)を予約注文していたんです。当初デリバリーは今年の5月以降って話だったんですが・・・。FOX DAY、エイプリルフールに間に合うならば今年こそ! で、彼からコレを拝借して。デロリアンと言えばこの人?すうさんとのツーショットに挑戦したのがこの写真DEATH!

022 完成DEATH!!
このフィギュア。顔が「怖い」、「不気味」「キモい」と言われ続けてテンションが下がっていた(笑)うえに、途中でご本人の衣装が長袖の新型に替わったりで・・・。作業は去年の夏からずっとストップしたままでしたが、写真を撮るならココで一気に完成させないと。 不評のヘッドパーツはさらに改修を続けている最中なんですが。その新型を型取り・複製しているとまた完成しなくなるので、この現行ヘッドを使って一旦完成させます。鼻や口元をちょっとだけ修正して髪の生え際やモミアゲのディティールを筆で描き込んでいきます。また、長めに作っておいたポニーテール部分のドールヘアーはスッキリと切り揃えます。

023 チュチュ
さらに。メンドくさくて手付かずだったスカート(チュチュ)も作ります。今回は全体を帯状にして、腰に巻き付けて装着するスタイルにしてみました。簡単に着脱できるようにフィギュア用の極小マジックテープで固定します。このスカート。実物はひだを付けた軽い布を何層も重ねているんですが、1/6のこのサイズでは小さすぎて同じ構成を再現できません。そこで、布を細い短冊状に切ったモノを何層かに並べて接着しています。これでパッと見の雰囲気が実物に似たイメージになるようにしています。ふぅ。チョーめんどくさいスカート、通算4個目が完成してから数日。公式から2ndのトレーラーが・・・。「げっっ!」衣装がまた新型になってやがる!?しかもスカートが黒い!?って!!

024 靴ベルト
今さらジタバタしてもしょーがないので先へ進みます。続いて最後の難関、クツを作ります。靴はゼロから作るのは大変なので、雰囲気が似ている既製品が無いかずっと探していたんですが。サイズやイメージがピッタリの物が見つからないのでソフビ製のメーカー品を改造する事に。ヒモが苦手?なSU-METAL専用シューズのベルト部分を自作します。まず0.5mm×0.3mmの金属棒(洋白)を3mm角に折り曲げてバックルの枠を作ります。これにテキトーな幅に切ったレザーを通して接着します。ピン部分はレザーに穴をあけて、長めの棒を差し込んでから裏側に接着します。これで4本のベルトは完成、本体に取り付けます。

025 靴完成
このクツ、ベースにしたのはドラゴン製(?忘れた)の兵隊フィギュア用のブーツです。オッサン用なのでサイズを実物換算すると約30cm!デカすぎます。なので女子高生用にサイズダウンします。まず上から見て縦と横に真っ二つに切り離して、左右とも4ピースにしてしまいます。コレを少しづつ切り詰めて瞬着で再び接着し直します。この時できる少々のスキマは「舜着パテ」で埋めて硬化後に整形しておきます。あとはソフビ専用塗料で再塗装して、作っておいたベルトを取り付ければSU-METAL専用「バトルシューズ」の完成DEATH!

026 SHURE無線マイク
SU-METAL愛用の「SHUREワイヤレスボーカルマイク」も作ります。本体はプラの丸棒から削り出し、メッシュ部分は真鍮製の網を丸く型押ししてから切り抜いておきます。このメッシュパーツを2個合わせて接着したらシルバーで塗装、継ぎ目に帯金を巻きます。本体はややツヤを落とした黒で塗装してメッシュパーツを接着すれば、SHUREマイク風の完成です。

027 FOXMASK
ここで、今回の影の主役?「キツネ面」を作ります。どうやって作ろうか迷いましたが、モノがモノだけに日本古来の製法で完全再現する事に♪ まずエポキシパテの土台にポリパテを併用して「型」を作ります。この時、完成品のディティールが少々甘くなる事を計算して、彫りは深めにしておきます。あ、ちなみにキツネの形状はいくつか確認出来る種類の中から今回は「純正」のFOX MASKⅡタイプにしました。この型に、小さく切ったティッシュを水で濡らして全体の厚みが均一になるように貼り込んでいきます。

028 FOXMASKⅡ
が、この段階で薄めた「木工ボンド」を使って固めたら、予想外に型に張り付いて外れなくなってしまったのでやり直し。水だけで貼り重ねて乾燥させてから一旦型から外して瞬着を浸み込ませます。再度型にはめた上からさらにティッシュを重ねていきます。この工程を何度か繰り返して厚みが出たら、乾燥させてサーフェイサーで表面を整えます。あとは全体を白く塗ってから細かい模様を筆で描き込んでいきます。老眼のせいで細かい線がヨレヨレですが♪ 最後に目の部分に穴を開ければ「紙製」キツネ様の完成DEATH!

029 商品広告風
そう。一年前、コレがやってみたかったんです。「あの」フィギュアメーカーのウェブ広告風♪ 素人が趣味でやってる事なので本家に比べたらもちろんクオリティーは低いし、そもそもコンパクトデジカメで写真撮ってるので・・・。まぁでも、気分だけでもマネしてみます♪ なんか。今回の写真で気分が一段落してしまったので、このフィギュアもここで終了になりそう?DEATH!