ワイルドミニ四駆サイズ、本格クローラーへの道!

これは中国製の1/32ラジコン組み立てキット、オーランド・ハンター(ORLANDOO-HUNTER)です。フルアクションのRCカーでライト点灯やエンジン音も再現できる精密モデルです。21年の始めに中国のショッピングサイト「Banggood」で購入。いくつかのバリエーションの中からローバーの「ディフェンダー」っぽい(笑)モデルを選択。専用のプロポセットやモーターも一緒に。

キット内容は、凄くスマートな梱包で新品スマホの開封時みたいな雰囲気もあります。社外品(たぶん)のデフギアセットも前後分2組を同時に購入しました。って言うか、実はこの金属製デフギアセットが欲しくてこの車を手に入れました。この、リングギアの直径が7mmほどの超小型真鍮製ギアセット。ネットで見つけてそのサイズや精度に驚き、調べていたらこのモデル用だと言う事を知りました。

さっそく組み立てていきます。サイズは小さいですがパーツ構成や機能は1/10サイズのクローラー系組み立てキットと全く同じです。前後アクスルやデフ回りにはもちろんボールベアリングが入り、フロントのナックルはドッグボーンで接続されてステアします。足回りの各リンクやショックは直径わずか2mmの金属製ボールでコネクトされます。この金属パーツの加工精度や樹脂のインジェクションパーツの精度も良く全く問題無く組み立てられます。

このキットはもともとマイクロサイズのロッククローラーというのがコンセプトのようです。なので当然4輪駆動です。ワタシは「4輪駆動」といえばタイヤが大きいピックアップトラックのイメージが強いです。そこで、このモデルもボディーをピックアップトラックに交換して室内クローラーにしてみます。選んだボディーはサイズもドンピシャなタミヤミニ4駆用「ニッサンキングキャブJr」。

ただ、この当時ネットで見つけた実車ピックアップベースのクローラーの数々が凄く気になっていました。キャビン部分を残して、と言うよりパイプフレームにトラックのキャビンだけを載せたクローラー。これがめっちゃカッコ良くていつか模型で作ってみたいと思っていました。(因みに実車ではこの手のカテゴリーを「トラギー」と呼ぶみたい?です。RC界隈のトラギーの概念とは少し違うようです)

なので、とりあえずブッた切ります。このボディーを車体に載せてみた時ホイールベースが長いピックアップもアメリカンでカッコいいかも、とそのまま進めようとしていました。なのでベッタリと上げ底の荷台を切り抜いてその内側を作ろうとしたので、ココは枠しか残っていません。でも結局パイプフレームのクローラーにすることにしたので思い切って切断します。

このキット。小さいくせに色々とリアルな作りなので、運転席回りのインテリアも作り込む予定です。そうなるとバッテリーのスペースはキャビンの後ろ、リアアクスルの上しかありません。が。ココにバッテリーが見えてしまうと急にオモチャっぽくなってカッコ悪いので、せめて最小のバッテリーを探してみます。それで見つけたのがコレ。120mahで2セル7.4v40cのリポ、しかもバランスコネクターが付いた本格派。

大まかなレイアウトが決まってきたので先にキャビンを仕上げて塗装してしまいます。荷台を切り取ってしまった事でバックウィンドーから下のパネルが無くなってしまいました。ここをプラバンで作ってから仕上げて全体にサーフェイサーを吹いて研ぎ出します。このキングキャブは金型が傷んでいるのか各面やパーティングライン周辺のヒケや段差がやや多めですが、根気よく♪あ、この時点でランプやウインカー部分は開口しておきます。

この作業と並行して車体後部に搭載するバッテリーを隠す為の「電池ボックス」も作っていきます。本来存在しないはずのこのパーツはなるべく薄くコンパクトに作ってボリュームを小さくしたいです。なので0.3mm厚の塩ビ板を「のりしろ」込みで切り出して折り曲げ、塩ビ専用の溶剤系の接着剤で組み立てました。完成したらやはり塩ビ専用の「Vカラー」のマットブラックで塗装しておきます。

電池ボックスの寸法に合わせてキャビン後部を切り取り、整形したらボディーを塗装します。ワタシ的にはこのキングキャブ「D21型」はワインレッド系の赤のイメージが強いです。そこで下地にタミヤのレーシングホワイトを吹いた後同じくブライトレッドを吹いて研ぎ出しします。さらにこの上からクリヤーレッドにパールを混ぜた塗料をブラシで吹いてみました。

電池ボックスが丸見えだとカッコ悪いのでスペアタイヤを載せて隠します。秋葉のプラモ系ショップを回って色々探して、何となく使えそうなコイツを購入。1/35ミリタリープラモ用のカスタムパーツです。裏側を加工して電池ボックス後部に被せてみると、「タイヤパターンがまるで違うな」。・・・荷台をブッた切ったキャビンを車体に載せた時から気になっていたんですが。「そもそもタイヤがちっちゃくね?」

そこでこの組み立てキットのメーカーが売っている別のモデル用の一回り大きいアルミ製ホイールとクローリング用タイヤを購入。ホイールはもっとスポーティーなデザインのヤツが欲しかったんですが、コイツの径が一番大きいみたいなので。

さっそく交換してみます。おお~っ、クローラーっぽいっス♪ついでに後ろに積むスペア用にコレを型取りして複製します。この複製タイヤ、外径・幅ともにずいぶん大きくなったので電池ボックスを覆い隠す範囲が広がってイイ感じです。

タイヤが決まったのでボディー塗装を進めます。塗装を磨いたボディー表面を慎重にマスキングして窓回りのモールディングやバンパー、ラジエターグリルとボディー裏側をマットブラックで塗っていきます。ブラシを洗浄する手間が省けるので複製タイヤも同時に塗ってしまいます。

こんな感じになりました。ホイールがアルミ削り出しになったので、急に高級感が出ました。複製タイヤのホイールもシルバー塗装したので本物っぽいです♪車体側にはすでに受信機やスピーカーを積んでありますが、キャビン後方に縦積みにする事で運転席の空間は確保してあります。さすが、キングキャブ!

スペアタイヤ前方の電池ボックスがまだ目立つのでさらなる偽装wパーツを作ります。まずアスカモデル製のジェリカンを用意します。コレは1/35ミリタリー用のアクセサリーですが、赤や水色で塗装する事で「民間風」にします。コレを電池ボックスが隠れる様に6個並べて接着しますが、この状態で見えなくなる裏側は全てくり抜いてしまうのがポイント。

開口したライトやウインカー部分にアウターレンズパーツを入れていきます。ヘッドランプはボディーのカドを回り込んだデザインなので、懐かし?の「CDケース」の背中部分から切り出してコレを表現します。バンパー部のウインカーレンズも同様に切り出してクリヤー系のラッカーで塗装してそれらしくしてあります。

そしていよいよ今回一番やりたかった、車体後部のロールバーを作っていきます。直径3mmと2mmのアルミ棒を曲げた物を組み合わせて繋いでいきます。各部の接続はロウ付けやアルミはんだで本物みたいに出来ないものかと色々調べてはみたんですが。素人にはハードルが高そうなので、穴を開けて差し込んだり芯を入れてエポキシで接着したり。結局プラモっぽい感じで組み立てました。

このアルミパーツはこの後の制作や後々のメンテに備えてキャビン、電池ボックスと一体化して極小ネジでガッチリ固定しました。メンテ時やバッテリー交換時は写真の様に上半分を一体でまとめて外してしまうことができます。電池ボックスもだいぶ目立たなくなりました。車体制作に目途がついたので、ここから電装系の制作に移ります。

まずはヘッドライトから。0.3mmのアルミ板からリフレクター部を展開した形を切り出します。コレを折り曲げ形を整えて瞬着で固定し、LEDの直径分の丸穴を開けておきます。このパーツをボディー内側のヘッドランプ部分に接着、LEDを取り付けて配線をまとめます。エンジンフード裏側に取り付けた、グルーで回路を固められた基盤は全てのLEDの制御用です。

さらにリア用のウインカーパーツも作ります。コレも同様にアルミ板からパーツを切り出して折り曲げて整形し、LEDチップを取り付けます。リアのフレーム周りにはコイツを取り付ける場所がないので、長く材取りしたステー部分をロールバーに巻きつけて接着・固定するスタイルにしました。これで強度を持たせつつスッキリ取り付ける事が出来ました。最期にクリヤーオレンジを塗ったレンズ部分を接着すれば完成です。

ランプ類の取り付けが終わったのでさっそく点灯テストを。ヘッドライトは意外に明るくて実際に暗い場所で点灯するとその光だけで走れます♪ストップランプとバックアップはハウジングを自作してロールバーの後ろにレイアウトしました。フロントフェンダーのサイドターンも前後ウインカーと連動します。さらに室内には常時点灯のルームランプを取り付けました。

まだ運転席回りの制作が残っていますが、ここで一休み。同じく制作中のもう一台と並べてみます。こちらはタミヤの1/10、F350をブロンコボディーに積み替えたカスタムクローラーです。サイズがこれだけ違うのにどちらもフルファンクションで遊べます。しかもブロンコは3段変速付き。ブロンコの方はこれから電装系の仕上げに入るところです。