001 SPIRIT 201C 縮尺F1コンストラクターへの道!01

「フルスクラッチ」部門というカテゴリーに応募

90年代の初めにある模型雑誌がF1模型の誌上コンテストを実施してました。このモデルはその中の「フルスクラッチ」部門というカテゴリーに応募する為に製作したものです。このカテゴリーは車種選択に制限が無く何でも作れるのがいいところ。そこでワタシは王道のヨーロッパ老舗チームのマシンではなく、F2を無理やりF1に仕立てたホンダエンジンの一台を作る事にしました。(そういうのが好きなもので♪)83年にデビューしたその車の名は「スピリット201C」。ドライバーは、若き日のシュワルツェネッガーにちょっと似てるステファン・ヨハンソン(日本のレースファンには有名)。

車種が決まったら、まずは資料を集めます。今はミニカーも手に入りますが製作当時は人気がなくマイナーな車だったので、特に中身の写真を見つけるのが大変です。今回は「フルスクラッチ、フルディティール」が製作のテーマなので資料集めの手は抜けません。この車、ホンダのF1復帰第一号なのでレース毎に随分と細かく仕様が違います。カッコよさと資料の量で仕様を決めましょう。

で、せっかく自作するエンジン周りがよく見える事やサイドポンツーンから延びるフォワードウィングがゴツくてカッコいい(?)ことから今回は83年ブランズハッチ開催の「ヨーロッパGP」仕様に決定しました。同時にこのシーズンのライバル達も研究して、当時のバランスや曲面のトレンドなんかも表現していきます。模型で大事なのは「雰囲気」ですから♪。それともうひとつ、自分が「欲しい」モデルを選ぶ事。ってか、これが一番大事でしょう! 完成品を机に置いてニヤニヤ眺めてるところを想像してヤル気出しましょう(笑)。

この仕様で上から撮った写真が見つからないので別のレースのものから寸法・形状を割り出します。まず写真をトレースして広角レンズのパース分を修正します。勿論、全長・全幅・ホイールベース等、当時のレギュレーションとの整合性を取りながら進めます。サイドビューも図面に起こします。ヨシっ、やる気出てきた!!

最後は図面を1/20の実寸になるようにコピーします。この後エンジン・足周り等も図面に入れれば完璧ですが、ワタシはその辺は現物合わせで作ります。なぜって、・・・めんどくさいから(笑)。もうココまで来ると早く作りたくて。細かいトコロは何とかなるでしょう。さぁ、どんどん進めましょう!

今回はカウルを取り外し式にするので薄く作ります。図面に合わせて樹脂ブロックを削って型を作り真空成型します。真空成型では使用する材料の表面が製品になる為形状や角の丸みは板厚を考えて作ります(ひとまわり小さく作ります)。モデルのサイズが小さいのでパネル分割のケガキ線は入れてません。成型後に位置決めをしてカットします。一応、サフェーサーを吹いて表面を仕上げます。

右は1mm厚のABS、左の透明が0.5mmの塩ビ板で真空成型したテストショット。もともと1mmで考えていたのですがこの厚さでは型に追従しきれず、形状がかなり甘くなる事が分かりました。なので、強度的に厳しいのを覚悟で0.5mmを使います。0.5mmでもコクピット周りに少々無理があるので型を改修して延長し、成型後に作る事にしました。この延長した分でスクリーンを製作出来るようにしました。

真空成型したアッパーカウルのパーツをトリミングして各部のフランジやサイドポンツーン上面を追加。サイドポンツーン上面はプラバン箱組みでエアアウトレットのフィンも再現してます。スクリーンは一旦切り離してスモーク塗装後に接着してます。当時完成までに時間が無く、カウルの裏面は塗ってません。被せりゃ(ほとんど)見えないし。

同じく、カウルを後ろから。本体は0.5mmの塩ビ、それ以外は0.5mmのプラバンなのでとても弱くて扱いはデリケートです。下地、砥ぎ出し、マスキング、塗装、磨き。全ての工程で慎重な作業が要求されます。ただ(模型の見栄えには関係ないですが)このパーツ超軽量です!。この点だけはタミヤのインジェクションにも勝ってます(笑)。

車体の製作と並行してスポンサーデカールを用意します。世界のホンダとはいえ、15年のブランクを経てエンジンサプライヤーとして復帰した1年目です。一流スポンサーは付いてません。市販されているデカールから流用出来るマークはごく僅かです。色、サイズ等何とか使える物を探します。

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