001 MTB 箱根明神ヶ岳・明星ヶ岳 横断ルートを探せ! [前編] 2007/03/29~2007/04/21

MTBならショートカットで越えられないか?

001箱根明神ヶ岳・明星ヶ岳を東側から望んだ写真です。最高地点の標高は約1,200m。この山並みの向こう側に箱根の温泉街があります。ここから箱根に行くルートは南側の国道1号線と塔の峰 をかすめる道、北側の足柄峠を越える78・365号線と金時山をかすめる林道があります。そのどれもこの山並みを大きく迂回しなければなりません。
「MTBならショートカットで越えられないか?」 ほとんど「鉄腕ダッシュ」並みの単純な思い付きから チャレンジスタート。
002 決行(笑)は3月の最終週、まずは地図で確認できる一般道を上がっていきます。 途中からは勾配のキツい林道になりますが、標高700 mを超えたここまで全て舗装路です。この辺りが、尾根を挟んで箱根側の斜面までの距離が 一番短くなるところです。尾根まで距離にして100mぐらいのはずなんですが。 尾根側の斜面を慎重に観察しながら進みます。
う~ん、簡単に越えられそうな感じではないな。
003まずい、日が傾いてきた。この時期は一気に暗くなるので、今日のところは下山 します。 後ろの稜線が欠けた部分が標高850m、この林道の 最高地点です。ここから暫く続くダート(砂利)の下りを調子に乗って飛ばしてたら、止まれずに山側のコンクリの壁に激突しそうになりました。あっぶネぇ~!
これがきっかけで油圧ディスクブレーキと専用ホイールに交換する事を決意。
004その単独チャレンジから2週間後の4月半ば。GTとTREKが合流し、「チーム泥組」(笑)誕生♪再度チャレンジを試みます。
ワタシのGIANTはヘイズのディスクブレーキとマビックの軽量ホイール、クロスマックスXLに替わってます♪さらに見た目と違ってミョーに重いタイヤ、パナのツーキニストをやめてユチンソンのパイソン(ピトン)エアーライトに戻してます。 前回よりも気合入れて、いざ!
まずはひたすら登ります。
005標高600mを過ぎたあたり、沢の横を登って行きます。国土地理院の山岳地図を見るとこの場所から細い線が尾根まで延びている(気がする)ので確かめてみます。
006確かに。人が歩ける道?が続いています。 頑張れば自転車を漕いで登れるほどの勾配ですが、この先長くなりそうな道のりに備えて押して歩きます。
007この細い道を進む事数百メートル。 なんと地滑りで道が斜面ごとなくなってます! 幅15m程崩れた先には道の続きが見えてます・・・。さあどーする? 急斜面が大きくえぐられているので、自転車を担いでこの場所を越えるのは無理でしょう。 しばしミーティング。下は崖なので下りられませんが、地滑りの上側を大回りりすれば先に進めるんじゃないか、と。
008で、少し戻りながら迂回ルートを探してみます。50mほど離れたところにやや勾配が緩くなっている場所を発見。
009MTBを肩に担いで山を登ります。斜面はどんどん急になるのでもう下りるのも大変です。とりあえず登るしかないので無言で進みます。
010斜面を登り切ったところに開けた場所が。振り返ると彼方に相模湾と小田原の街が。標高は900m!を超えています。 ただ。反対側はビッシリと木が茂り、ここから先箱根側に抜けられそうな場所が見つかりません。う~ん、ここまで来たのに・・・。
011そろそろ時間も心配なので、結局下りる事に。ただ、かなりの急勾配を登ったので下り易い場所を見付 けるのに一苦労。緩やかに下りながら北に移動、木々の隙間から下の 林道が見える場所まで来ました。が。ラスト15mがこの勾配。先行して果敢に挑んだGTの「下りられるよ♪」(うそ~)の号令で2人も渋々続きます。
012上からのし掛かる自転車を押さえながら、木の枝だけを頼りに急斜面を滑り落ち?なんとか無事に生還。

結局箱根側への道はありませんでした。またも失敗に終わり、空腹感も倍増。「とりあえず何か食おう」。700mを一気に下ります。

013目指すは小田原漁港。安くてうまい店で寿司とあら汁を注文。 ・・・うまい。
なんか。不完全燃焼だけど、変な達成感も?
で。