003 TAMIYA TOYOTA 4X4PICKUP BRUISER

「かってにバラすな!」(笑)ってかいてありましたネ。

早速、工場完成済みだったトランスミッションからバラしていきましょう。これ、組み説にも「かってにバラすな!」(笑)ってかいてありましたネ。外観は油と埃、シリコンシール剤でかなり汚れていますが、はたして中身は・・・?。発売当時のタミヤ最高テクノロジー、「3段変速ギアBOX」をみてみましょう♪。
ハウジングは3段構成になってます。1段外す度に写真を撮っていきます。この時クラッチスリーブ等の可動部を動かして変速のしくみを理解しておくと組み立て時に役立ちます。前オーナーは、手入れもしないで壊れるまで遊ぶような乱暴な少年ではなかったようです。ギアは減りも少なく表面にはオイルも残ってます。組み説の「こまめにオイルスプレーを吹き付けましょう」という言いつけをきちんと守ったようです。
ベタ塗りのシール剤のおかげでケース内側は砂や埃の浸入も無くキレイです。このトランスミッションは工場組み立て済みで、ユーザーに許されたのは継ぎ目にシリコンシール剤を塗る事のみでした。(どこかのお好み焼き屋みたい?) なのに内部にまでシール剤が付いているってことは、それだけケースに隙間があるんです。
パーツはバラした順番に置いていきます。この後全てのパーツを洗浄しますが車体部分と混ざらないようにミッション関係だけ先に済ませて組み直してしまいます。同時にオイルレスメタルは全てボールベアリングに交換しましょう。タミヤ製品にしては珍しくギアが全て金属なのでモリブデン系のグリスを使って組もうと思います。
続いて車体をバラしていきます。乱暴に遊ばれたハイラックスはこのアニマルガードの樹脂部分がチギれてたりしますが、この車は無事に残ってます。間に入るアルミパイプは潰れているので同等品から切り出して交換しましょう。屋外の倉庫か物置きで保管されていたらしく湿気でメッキ部に結構サビが浮いてます。
ホーシングを支える板バネは4箇所共にヘタッています。この車は3kg越えの超重量級ですがそれにしてもこの板バネは硬すぎます。岩場なんかではポンポン跳ねます。もっとフニャフニャに柔らかい方が実車感が出ると思うんですが。チャンプ流用のダンパーも、ちと頼りないし。ここは何か考えますか。
一見、堅牢に見えるアクスルホーシングですが補強リブ等もなく意外に柔らかいです。この車のも微妙に曲がってました。慎重に反りを戻してシャフトがスルスルに回転するようにします。もちろん軸受けはボールベアリングに交換します。最近海外ネットショップとかで見かけるこれ用のカスタムパーツに確かホーシングもあったような。あれってどーなんだろ。ちょっと気になります。
で、もう出来ました(笑) 見栄えが悪いのでミッションにシール剤は使いません。ただしパーツ精度がイマイチで接合部のスキ間が気になるので、摺り合わせをしてあります。モーターのエンド側に付くゴムカバーは酷く劣化していて、外す時に破れてしまいました。このカバーはラバーマウントも兼ねていたためモーターとボディーマウントに出来た隙間にはウレタンを挟んで代用しています。
タイヤは劣化が進んでいたので交換しました。アキバでいろいろまわって探しまくったところ内径がドンピシャではないのですが、京商のタイヤ(パジェロ?)が使えそうです。これに塩ビパイプを加工したインナーを入れてビードをロック出来るようにしてあります。ヘビーウェイトに耐えるようタイヤの中にはバギー用のハードインナースポンジを2重にして入れてあります。
後にタミヤの軽装甲機動車用がピッタリという噂をGETして、早速購入しました。左が京商、右がタミヤの軽装甲機動車用です。内径は京商が52mmタミヤが51mmで、確かにハイラックスにはピッタリです。ただし幅がやや細く、少々「引っ張り」気味になります。塩ビパイプも切り直さなければならず、ちと面倒なので今も京商製のままです♪
この車、裏側のダメージもほとんどありませんでした。岩場や縁石によるガリ傷は無く、フレームやアンダーガードも変形していませんでした。
アニマルガードもキレイになりました。中央のアルミパイプは径が既製品と同じ寸法だったので簡単に複製できました。(因みにバギーチャンプのパイプも同じ物が使えます)
この時期のタミヤ車の例に倣い、RC装置の集中搭載&防水(滴)というコンセプトのため各リンケージが複雑で動きにも無理があります。メカBOXを上下に貫通した3本(ステア、スピコン、変速)のクランクを介して動きを伝えます。が、メカBOXとギアBOXがゴムブッシュでフローティングになっている事、リンケージの角度が良くない事、パーツ同士にガタがある事で全体にひどく曖昧な動作になります。
ステアリングなんか、「アソビ」で全舵角動いちゃいます(笑) ステアも変速もオリジナルにこだわらなければかなり精度を上げられます。どうしよう・・・。いやいや、ノーマルがいいよね?
東武デパートのタミヤフェアでGETしました。目の前に30個ぐらい積んであるのにひとり一個だって・・・。初代のステップサイドを期待してたんですがまあ、ボディーが手に入っただけで十分か・・・。やっぱり80年代西海岸調のメタリック塗装で決めたいですね。ちょっと古臭い感じの(笑)。
ハイラックスレストア編はここまで。次はボディー製作編? 完成はいつになるやら・・・。