007 MUGEN TENPEST

ドライバーは「日本一早い男」! う~んっ、マニアだねェ。

これがGETした時の状態。既にチェーン4駆が発売されていた時代なので前オーナーは2駆にコダワリがあったのでしょう。しかもABC、京商、ヒロボー、アソシetc・・・と並み居るブランドから無限をチョイス。サーボ、ESCもKOの小型。ドライバーは「日本一速い男」! う~んっ、マニアだねェ。
裏側。シャーシは一度交換しているそうで、傷みは少ないです。ただこのあとバラして発見したのですがモーターポッドの支点になる後端のビス穴に亀裂が入ってました。(残念!) リアサスは独創的なマルチリンク。後のプロテンや4セルレーサーにも通じる先見のアイディアです。
モーターは標準の「HS-358」。当時モーター名にはレース時間に合わせて「何分用」という数字を入れる例が多くありました。4分用は240、6分用は360、8分用なら480、1200mAのバッテリー容量をその時間で使いきる特性ですよって事でしょう。で、これは「358」。6分に2秒足りません!(笑)。これ、シャレだったらスゴイんですが本当の意味はどうなんでしょう?。
フロント周り。サスはスイングアームのダブルウィッシュボーンでセンターのモノショックで制御します。残念ながらショックシャフトは錆びオイルも抜け切っていました。シャーシは樹脂のモノコックで、FRPのアッパーデッキを載せるスタイル。このためシャーシ剛性はとても高いです。

インジェクションパーツも多く、メーカーの「やる気」を感じます。

早速バラしていきます。樹脂の材質は柔らかめです。(ナイロン?) RC装置類はクリーニングして使います。ESCの6V用電源コネクターは現行タイプに交換しておきましょう。
小物パーツ。ポッドを構成するプレート類は妙に軽いのでマグネシウム製でしょう。前後サスの構成やホイールハブ等のアルミパーツの形状はとても細かくて繊細です。インジェクションパーツも多く、メーカーの「やる気」を感じます。
全てのパーツのクリーニングが終わったら再び組み立てます。リアのボディーマウントはアッパーデッキに瞬着で固定されたプレートに移設されてます。標準のリアボディーマウントはモーターポッド上(!?)ですが、・・・構造上あり得ません。リアサスの動きを妨げないこの位置が正解でしょう。
シャーシ裏側も比較的キレイだったのでクリーニングのみです。走行させるときは塩ビシートでも貼ってキズ付きを防ぎましょう。
リアサス部分を下から。ポッド前部に固定されている丸棒の真ん中にあるピンがロール方向の軸になります。また丸棒自体がピッチングの軸になってます。この丸棒がシャーシ両端の壁を貫通して下の写真のリンクに繋がります。
丸棒が通るシャーシ後端部分は縦に長穴になっていてポッドをロールさせます。スタビバーが丸棒先端に取り付けられたリンク上部にOリングで固定されます。動きがやや渋いので、実際どこまで機能してるか分かりませんが。
フロントサススプリングは左右独立でコイルを装備しています。アジャスターで無段階にテンション調整出来ます。ダンパーはセンターに一本のモノショックです。ホイールハブには軽量化の為に6個の穴が開けられています。
デフは3べベルのギアデフです。この当時ピニオンの歯数毎に色を付けるのがお約束だったような。緑のピニオンとかありましたよね? この赤は19tです。
これが装着されていたボディーです。塗装は裏から筆塗りで塗膜はかなり厚めです。ただカラーリングは80年代風でいい感じなので塗り直すにしてもこんな感じにしましょう。
もう一枚、未塗装のジャガー(?)ももらいました♪ マウント穴は開けてありますが、残念な事に全て大きすぎる上に丸くない。とりあえず形を整えて何とかしましょう。