015 ASSOCIATED RC10 GRAPHITE

店主のオヤジ曰く、「オレの店なら何でも揃うぜ」。

このキットは89年にアメリカ・サンディエゴに行った際、軍港近くの小さなR/Cショップで購入しました。ベアリングレスで、250ドル(当時1ドル140円前後だったので約3万5000円)の定価で購入。後日同じ店でコイツ用のベアリングセットが欲しいと言ったら「トリニティー」の物が出てきたので、それを購入。店主のオヤジ曰く、「オレの店なら何でも揃うぜ」。「OK、また来るよ」と言ったものの(あの)ミラマー空軍基地に近い「HOBBY SHOCK」という凄く安い大型店を見つけてしまったのでそれっきりでした♪オッチャン、ごめん。
現地でソッコー組み上げ職場でシェイクダウン。 それを見たR/C飛行機好きのアメリカ人がある日の仕事の後、ハイウェイ5号線で北に30分程離れたR/Cオフロードトラックまで案内してくれました。 照明完備でナイターでも視界バッチリです。が。 その日はレースでもないのに何故かピリピリムードで皆で東洋人(そう、ワタシ)をジロジロ。 イマイチ空気悪いので、しばし見学。 「なんでぇ~、みんな下手クソじゃん。ダセぇ」 どーせ手持ちのKO EX-IIがバンド違いで使えないし帰ろ。
この車の最大の売りで車名にもなってるグラファイト(カーボン)シャーシです。 フロントサスマウント部分に30度強のスキッドアングルがついた高剛性プレートです。 従来のアルミバスタブに替わって採用された厚さ約3mmのシャーシは、手ではネジる事が出来ないほど硬いです。 板厚の割にクロスの枚数が多くかなり高圧でプレスしている様です。 さすが、宇宙(軍事)テクノロジー!?
シャーシプレート表面には栄光のアソシマークがフライス加工で刻んであります。 前後サスアームは当時の「マサミスペシャル」をまねて、「ダイロン」で赤く染めてます。 素材はナイロンではないようですがダイロンとの相性は良く、きれいに染まりました。
ギアBOXはステルスの前身、いわゆる「6ギア」です。真ん中を仕切るジュラルミンプレートの両側に3個づつギアが並び、中間のアイドルギアはカーボン強化樹脂製です。 アウトドライブカップのボールベアリングが露出する部分にはフェルト素材のダストシールが入ります。 ボールデフの調整はスパーギアカバーのセンターキャップを外すだけでアクセス出来ます。 タミヤのアタックバギーやFOXの時代にこの内容です。・・・高い訳だ。
フロントでさえバンパーなんて物はありませんっ、(固定用のビス穴すらありません)。 どこまでも「コンペティション」です。 このモデルは既にワイドトラックアームになってるのでスペック的には今でも問題なく通用します。 ってか国産最新のミドルクラスより速いでしょう。 ショックの完成度やレバー比等から充分にしなやかなサスは、今でも国産車に負けてません。 ビンテージバギーレースでRC10が「反則」と言われる所以です。
ウイングの柄は(現地で購入したこともあり)、メーカーに敬意を表して星条旗。 そのウイングはワイヤーで位置決めして、アルミパイプ製のポストへ挿すだけ・・・。 ワイヤーを「くの字」に曲げておけば抜けません。
この世代のアソシ・ヨコモパーツが揃っていた近所のショップが閉店してしまったのであちこちで見つける度にコツコツ集めたパーツです。 後日その店の元店長に、「在庫はぜんぶ二束三文で処分した」と言われショック倍増。 閉店の半年ほど前から品数が減ってる事が気になり、「店ヤメちゃうって事ないですよね?」と聞くと「とうぶんは続けるよ」って言ってたじゃんっ!・・・。
これはロッシの「ハイドラドライブ」と、そのメンテナンスキットです。後のシューマッハ「ビスカスドライブ」等、一瞬流行った流体クラッチ式スリッパーの第一号です。ロッシXXに装備されて登場しました。 当時ラジコンマガジンで特集されたのを見てずっと使ってみたいと思ってました・・・。 で、最近ヤフオクでGET。 ダートバーナーズ製のRC10用シャフトも手に入れました♪。調整次第で出だしがヌルっとした感じになるとか。 楽しみです♪
その中身です。 右上の黒い円盤状が流体クラッチ本体。 中に放射状の羽が付いたインペラーが入ってます。 ここに高粘度シリコンオイルを密封してその流動抵抗をクラッチ機能として使う訳です。 これにロッシ製スパーを取り付け専用シャフトでギアBOXに取り付けます。 (スパーがロッシの専用品なので入手が心配。) コイツの取り付けと走行は次回!