016 TAMIYA CLOD BUSTER ロッククローラーへの道

クラッドバスター
クラッドバスター

そして何故か韓国が熱いです。

2005年のある日、何となくネット見てたらクラッドバスターを改造した、妙に足の長い変なビッグフットトラックをみつけました。 いろいろ探してみたら海外ではこの手がひとつのカテゴリーになっていて、多数の改造キットが存在しています。しかも結構な人気です。 (だからクラッドはカタログ落ちしないのか?) どうやらこれを「ロッククローリング」って言うらしいです。
そして何故か韓国が熱いです。 ただメチャ高いし、日本には入ってないし・・・。 でもよく見るとなんだか作れそう? 複雑なフライス加工とか省略すれば・・・。 たまたま、置く場所に困ってるクラッドバスター持ってるし。 ・・・・作っちゃお(!)。
で、まずは自作パーツの製作を始めます。 韓国メーカーのサイトにCADデータがあったのでこれを参考にクラッドを採寸しながら図面を引きます。 これはギアBOXに付くスキッドガードの枠です。 サーボマウントも兼ねています。 7mmのアルミ板から前後分4枚を切り出します。
これは下側のリンクとショック先端をアクスルに固定する為のパーツです。 これも前後左右で4個作ります。 手作業なのでサイズ、形状が微妙に違いますが、穴位置が大体合っていれば問題ないのでどんどん進めましょう。
スキッドガードを取り付けたところです。 このパーツには上側のリンクもマウントされます。 このサスペンションリンク(アルミ棒)は色々探した結果タミヤ「TXT-1」の物をアフターサービスで購入しました。 ロッドエンドとボールは京商インファーノ用を組み合わせてます。
自作した2枚の枠パーツをギアBOXに固定されるアクスルと共締めします。 ほかも全てオリジナルのネジ穴を利用しますが幅方向の寸法はバラバラなのでワッシャーやスペーサーパイプで調整しながら取り付けます。 ここに折り曲げた3mmのアルミ板をビス止めしてギアBOX全体をガードします。
リンク&ショックマウントも取り付けます。 Cハブに2箇所穴を開けビス、ナットで固定します。 ついでにスキッドガードとも連結しました。 これで強度は大丈夫でしょう。 リンク、ショックともシャーシをめいっぱいスイング させるとかなりの角度でネジレます。 エンドボールはこの動きを妨げないように確認しながら取り付けます。
下側リンクロッドには傷付き防止用にビニールホースを通してナイロンストラップで固定してます。 上側リンクのフレーム側はこんな感じです。 ここは長穴にしてギアBOXの角度(キャスター)を調整出来る様にしました。
サーボはこんな風に逆さまに取り付けます。 因みにこのサーボはアキバのフタバで安売りしてたFUTABA(ややこしい)の「S3003」1500円なので、この車には圧倒的にトルクが足りてません(笑)。 そのうち交換しましょう♪
上から見たところです。 ステアリングリンケージは一旦左のナックルへ繋ぎ、そこから反対のナックルへ伸ばします。 リンケージロッドは京商のビッグフット用です。
スキッドガードは前後に装着するつもりでしたが製作が大変なので(笑)リアには着けません。 なのでリア用のサーボはマウント方法が違います。 こちらはシンプルにギアBOXのネジ穴にカーボン板を共締めして固定してます。 いわゆる逆位相4WSですがレバー比を変えて後ろの切れ角は少なくしています。
制御はレシーバーから二股コードで前後サーボへ信号を送ります。 また、スキッドガードがないので上側リンクのマウントもギアBOX上部に作ってます。 (強度が少々心配?)
ショックは「GPM」のサベージ用。 組み立て済みで売ってましたが一旦バラしてオイルを150番に交換しました。 (足はフニャフニャに動かしたかったので。) スプリングもテンション掛けてませんが、バネ自体が少々硬いので動きはやや重いです。 ソフトなバネを探しましょう。
モーターは、回転数を抑えたいので、発売されたばかりのヨコモのドリフト用35Tを試してみましょう。 熱対策というよりは見た目でファンを装着♪
京商の2モーター用アンプ「パーフェックス」が欲しかったのですが見つからず、とりあえずジャンクBOXから入門用210CBを2個引っ張り出してフレーム両側に搭載。 前後モーターを独立してコントロールするためテキトーにシンクロさせて走行テスト待ち。 ワタシは自作する時、とりあえずショップへ行き、車以外のジャンルも含めて全てのパーツを眺めながらイメージに近い物を見つけていきます。
写真のメインフレームは京商のオフ車のシャーシ補強パーツです。 これを2枚使って、コの字に曲げたアルミ板を挟んでビス止めしてます。 このフレームの真ん中に壁を立ててバッテリーBOXを背中合わせで2セット搭載してます。 このBOXも京商のオフ車用を流用してます。 これで前後モーターへ独立して電源を供給出来るので長時間遊べます♪

ノーマルよりもジャマな荷物になりました

製作を思い立ってから約2ヶ月、ようやく形になったシャーシです。 何となく目標にしてた、前後アクスルが90度に交差する「ネジリ」のキャパも達成してます。 ホイールベースは16インチ(406mm)に設定してあります。 これで間違いなくノーマルよりもジャマな荷物になりました(笑)。
ボディーはリアル過ぎるとイメージと違うので京商のTR-15用(?)のST系をチョイス。 一応マスキングして控え目にパールを入れてますが、地味すぎて黒一色にしか見えませんでした。 ボディーの横っ腹にマウント穴を開けて固定します。 アルミ棒を曲げてシャーシから伸ばしロールバー風のキャリングハンドルにするつもりです。 (メチャ重いので)
じゃーんっ! 完成。 で、早速試走。 後ろでカカシが見守るなか、いよいよ電源ON!。 楽しい! ・・・けどNG。スピード出すぎ。 ギア比がねぇ~・・・。 岩に這い上がるにはもっとずっと低速使えないと。 タイヤも意外と滑りまくってるし・・・。
立派なスキッドガードのお陰でアプローチアングルも不足気味(笑)。リンクも結構擦ってる。 ・・・まあ、そうは言ってもノーマルより全然キャパあるし走り回るのは得意(笑)。 フツーに遊べます。 製作でエネルギー使いすぎて更なるモディファイはしばらくお休み。 こいつは2006年春、バーベキューに参戦し子供達に遊びまくられたのを最後に眠りにつきました(笑)
こいつが眠りについてからはや2年。 ラジコン界では「ロッククローリング」がスゴイことになってますね。 なんと専門のショップがいくつも出現してます。 海外のスペシャルパーツも簡単に手に入ります。 コイツの悩み、ギア比を変えるパーツもいろいろ出てます。
ただ、主流はクラッドの改造車から専用設計のスペシャルに替わってるようです。 ギアBOXやアクスルまで専用品です。 急勾配の岩場に貼りつくような低い姿勢は異様な迫力があります。 こうなってくるとコイツの出番はもう無いか? って訳で「ロッククローラーへの道」はこれで終了。 次は何を作ろう?・・・。