肝心のギアボックス自体は車体に収まりそうなのでとにかく始めてしまいます。
まずは仕掛けが多くて苦戦が予想される砲塔から。
これ、プロポのボタンを押すと発射音とともに砲身がリコイルする仕掛けがありますがその動きが「ピタゴラスイッチ」みたいです。
リコイルアクション用のサーボはポテンショメータで動作角度を制御するタイプではなく指定した方向に回転し続けるものです。
巻貝型のサーボホーン状のパーツが回転することで砲身基部のスプリングの力でこれが後退、さらに前方に押し戻された位置でリミットスイッチによって回転が停止するっていうアナログぶりです。
なのでこのリコイルユニット自体がデカいです。
これを半分もないサイズのポルシェ砲塔に押し込むためのモディファイを始めます。
まず機能はそのままに仕掛け全体をコンパクトにしていきます。
砲身の基部は余計なモールドを全て取り除きアルミパイプとプラバンの組み合わせで小型化します。
さらにリコイルのストロークは「あそび」を無くしてギリギリまで切り詰め、これに合わせてスプリングもややソフトなものに交換します。
電子基板は唯一の空きスペースになる砲身右側に移動、垂直に立ててビス止めしてしまいます。
ちなみに基盤のツマミはサウンドの音量調節です。
次に砲塔の旋回機能を移植します。
砲塔内部から伸びるコードの束がネジレない様に、ココもリミットスイッチで砲塔の回転を左右どちらも180度に規制する仕組みです。
ギアが刻まれたターレットリングにはこのスイッチを押すための突起があり、サーボ側にはこれで作動する左右1個づつのリミットスイッチが取り付けられています。
この全てのパーツを移植しますが、キングタイガーは車体やターレットの幅が狭くてそのままではつきません。
そこでプラバンでアダプターとスペーサーのリングを作って取り付けます。
サーボはスイッチも含めて台座ごと固定したいので、エイブラムスの車体を切断して取り付けベースもそのまま使用します。
さらに砲身を上下させる動きを移植しますが、スペースが無さ過ぎてオリジナル通りの仕掛けは再現できません。
散々悩んだ挙句、砲身とサーボホーンをレバーでつないだシーソー式にしてみました。
砲身基部に作った支点とサーボホーンの中間にプラ材でステーを作ります。
この3点をつなぐレバーを1mm厚のアルミ板から切り出し、加工して取り付けます。
砲身の作動域がちょっと狭い気もしますが、スムーズに動くので良しとします。
ただこのサーボも回り続けるのでプロポのスティック操作中 、砲身は永遠に上下を繰り返します♪
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